方法
皮膚病理組織検体:
第一内科(9B病棟)入院中に施行された皮膚生検材料(SSc 62症例、non-SSc 29症例、control 4症例(当科で施行された剖検例の健常部皮膚4検体)を用いた。
SSc: 1984年4月から2009年1月
Non-SSc: 2007年1月から2008年1月
control; 2000年1月から2009年4月
マスト細胞同定・マスト細胞数計測方法:
toluidine blue staining、c-kit immunostainingを用いた。
当院病院病理部にあるNanoZoomer Digital Pathology (NDP)を用いて、標本面積を算出し、単位面積当たりのマスト細胞数を計測(counts/mm2)した。
患者背景の抽出:
診療録を用い、レトロスペクティブに解析した。
評価項目
- 1. SSc群、non-SSc群とcontrol群でマスト細胞数の比較
:toluidine blue staining、c-kit immunostaining - 2. toluidine blue stainingとc-kit immunostainingで同定されたマスト細胞数の相関
- 3. 各種自己抗体の有無とマスト細胞数の関係
:U1 RNP、Ro/SSA、Centromere、Scl-70 - 4. 臓器合併症の有無とマスト細胞数の関係
:レイノー現象、食道病変、間質性肺炎(KL-6、%DLco)、肺高血圧症(mean PAP、max PG) - 5. 皮膚硬化とマスト細胞数の関係
:modified Rodnan skin thickness score (MRSS)=Total skin score、skin score